脳内劇場、By、ボットコンの2

さて、仮眠も取り終えたので、その2に移りまっす。
うなー、さてどーなるだか・w・;


自分の体制を立て直させないように、細かい攻撃を浴びせる白いジェット機。
対空砲火を主とする自身にとって屈辱的な状況だが、相手の攻撃はどこまでも的確に動きを止めていった。
自身を縫いとめるその射撃の正確さに、このままでは危ないと本能がさらに警告を発する。
必死に立ち上がろうとするフラック。
その眼前に、白いジェット機が音をうならせて飛び込んでくる!


「ぐはあぁぁぁぁ!!」
矢のように飛びこんできた宇宙艇。
反射的にそれをつかみ、己の怪力で投げ飛ばそうとしたランドシャークは、その瞬間、宙を舞っていた。
自分が飛ばされたと本能が認識したランドシャークは、せめて相手を見定めようとした。
そこにいたのは、細身のトランスフォーマー。
その速度のままに飛び込んできた相手が、自分が認識する間もなくトランスフォームして攻撃を加えたことを瞬間に理解して、ランドシャークは地面に激突した。

「サンダークラッシュ!!」
自分たちのリーダーの危機に、カップは思わず走りだしていた。
過去には、デストロンの攻撃におびえていた若い恒星間パイロットは、今、自分たちのリーダーの危機を救うほどの勇気を得ていた。
エリートガードの誇りは、彼をずいぶんと成長させた。
だが、その姿を見ても襲撃者はサンダークラッシュに銃口を向けたままだった。
向けたまま、引き金を引かないままに、襲撃者はサンダークラッシュの眉間に標準をポイントし続けた。

自身に銃を向けつつも攻撃をしない相手に、サンダークラッシュは冷静にその意味を考えた。
どんな危機も、その理性と決意で乗り越えてきた彼は、自身の経験したことを照らし合わせ、あることに気がついた。
『・・・・・・こいつ、この感覚は、このスパークの感覚は、奴の!!』
自身を敵視していた、同期の存在を。
自身を倒すがために、デストロンにその身を移した裏切り者のことを。
サンダークラッシュは、その相手の名を呟く。
そして、それは空気を震わせる叫びになった。

「・・・・・・だが、お前はすでに倒れたはずだ。
私が倒した、お前を、お前の体を!
お前なのか、スカイクェイク!!」
その叫びに、襲撃者は笑みを浮かべた。
そして、サンダークラッシュは知った。
悪魔が、今、蘇っているのだと。

カップが飛び込む瞬間、襲撃者は後ろに飛び退いた。
「く、くく、くははははははぁぁぁぁーーー!!!」
飛びさすりながら哄笑する襲撃者。
その声は、空間を大きく揺さぶりながら響き続けた。
そして、すべての襲撃者は、青いデストロンの後ろに並び立った。

「どうだ、形勢逆転だぞ、オートボット共!」
青いディセプティコンは高らかに言い放った。
「俺様の考えた、ディセプティコンのつわもの共を俺様の部下にして、軍団の強化を図る!
これで、俺様はさーらーにー、ガルバトロン様にとってかけがえのない存在になるってわけだ!」
追い込まれていた時とは別人のように朗らかに語る青いディセプティコンに対し、緑のディセプティコンはぼそっと呟く。
「それで、自分の部下を殺してプロトフォームの代わりにするってか」
自分がその役目を果たしていたにもかかわらず、敵意の一端を含ませている彼の言葉は、青いディセプティコンの哄笑にかき消された。
「では、自己紹介といこう。俺様の新しい部下共のな!」

細長いディセプティコンが名乗る。
凛とした声で。
「・・・・・・バンザイトロン。お見知り置きを。」
更にぼそっともう一言付け加えた。
「趣味は、相手の悲鳴をきちんと聞いてあげることだ」
黄緑のディセプティコンが名乗る。
たった一人のオートボットに向かって。
「初めまして、スカイクエイクと言う。」
相手のオートボットをじっと見つめて、一言付け加えた。
「私は、殲滅を好む。お前のすべての殲滅を。」

白いディセプティコンは高らかに告げる。
「俺様は、偉大なるチーム、ブレストフォースのリーダーにして、次世代のディセプティコンのリーダー、レオザック様だ」
気取ったいい回しでその先を告げる。
「愚鈍な図体のオートボットは、俺様の糧になるのが正しい道筋だ」

「まぁ、俺もついでだな」
緑色のディセプティコンはぼそっと呟く。
「今は一人になっちまったが、スウィープスのナンバーシックスだ。
今は仲間殺しのトランスフォーマーだがね」

「そして、こいつらが絶対服従する俺様は、こいつらの支配者というわけだ。」
青いディセプティコンは勝ち誇り、己が名を告げる。
「今日死ぬべきオートボットに、俺様の名を教えてやろう。
俺様は、災厄を持ち込むもの、スカージ様だ!」

「さぁ、虐殺の始まりだ!
こいつらすべて、ディセプティコンのつわもの共だ。
今や、1体4じゃねぇ。
俺様の勝利の犠牲になりな!
地べたに這いつくばって、死にやがれ!!」

この状況に、サンダークラッシュは指令を皆に伝える。
「・・・・・・ランドシャーク、フラック、敵をこの区画で抑え込む。
カップ、すぐにコントロールルームに行き、このブロックを衛星からパージしろ。
その後、緊急信号をサイバートロンに伝えて、この衛星の武装・区画閉鎖を行え。」
告げられたカップが振り返る
「・・・・・・我々は、ディセプティコンを倒すのではなく、この衛星を守るのだ。
重犯罪者をディセプティコンに引き渡すわけには行かない」
「行くぞ、オートボット共!」
スカージの声が先鞭となった。
「エリートガード、ミッション!!」
次いでサンダークラッシュが声を上げた。

仲間たちの戦う音を聞きながら。カップは戦場から離脱する。
己が仲間を信じ、己が役目を果たすために。
カップは今、自分の役目を果たすために走っている。




つーこって、キュウさんとtagoalさんのスカージ擁護の要求に。お仲間を参戦させました。
来週以降、この4体をレビューしたいと思います。
映画が来週だから、それ関連をレビューしようとは思うので時期は未定ですが。
しかし、つくづく文章をまとめる能力に欠けているなぁと思った=w=
しばらくこういうやり方は遠慮しておきたいなぁ・・・・・・
知り合いのエロゲライターの文才に尊敬のまなざしなアルフェスでごんす=w=;
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