進化するリアルカーロボットの世界(トランスフォーマー博 TF EXPO TRANSFOMERS LABO ZONE 5-6 TF LABO TOY BINALTECH)

ダイアクロンの時代、あの時代に生まれたカーロボットは、更なる進化を遂げていきました。
メーカーの正規ライセンスを所得し、1/24~1/32スケールの精密リアルカーモデルと変形するロボットの両方を完成させ、ついにTFはリアルカーの世界すらも新たに取り込むことに成功したのです。
海外版では「トランスフォーマー オルタネーター」というシリーズで展開されたリアルカーは、日本ではダイキャストパーツを多用し重さと見た目の塗装の完成度も高め、「トランスフォーマー バイナルテック」シリーズとして展開されました。
MPがアニメキャラを変形させるという方向性だったのに対し、こちらはリアルカーをロボットに変えるということで、まさかの内装すらも再現するという難題に取り組みました。
結果として、変形パターンにある程度の縛りができたのは否めませんが、大人向けホビー路線のTFラインを明確に開拓していったと思います。
この記事では、バイナルテックとさらに小型ながらも内装を再現したオルタニティシリーズの2シリーズを紹介します。
あ、萌えを取り込んだTFもこのシリーズが最初だったりします・w・ノ














バイナルテックは車の大きさが統一されていたため、比較的にロボモードもほぼ同じ大きさとなり統一性も高まっていました。
又、TF特有のリカラー別キャラというのもいろいろ再現されてましたね。
同時に設定を活かして同一キャラの別ボディという流れも開拓し、種類も数多くなりました。
メガとロンが販売されませんでしたが、人気キャラのショックウェーブ率いるデストロンと映画放映後に一部販売されたアイテムで総司令官コンボイも登場しました。
その重みと光沢が、逆に遊びにくさを呼び込み、海外アイテムのオルタネーターを遊び用に、飾って楽しむのにバイナルテックをという層もいたりしましたね。(そう多くはないですが)
又、海外版には日本で販売されなかったバイナルテックも存在します。






バイナルテックに同サイズのフィギュアをつけることで、世界観を更に深めようとしたのが「トランスフォーマーバイナルテック/アスタリスク」です、
ですが、このフィギュアの出来があまり受けず(おもちゃのサイズとしてでは十分ですが、大人のファンの中には当時流行っていたガチャポンフィギュアの顔の造詣度を期待してる人も多かった。)、既に販売済みのアイテムのリカラー品であることもあり、このシリーズは3種のみで終了しました。
ですが、この路線を更にメディアミックスで突き詰めたのが、新たなシリーズの「トランスフォーマーキスぷれ」でした。
新たに萌え系のファンにも市場を延ばしたこの試みは、TF初のラジオ展開、月刊コミック電撃大王連載とTFらしい果敢な攻めを行い、各商品には初代コンボイ役の玄田哲章さんも参加してのCDドラマも付属。
ネット限定品のTFも販売され、作品としてもCDドラマで完結させました。
フィギュアも設定イラストに合わせた完成度が高く、TF初の女の子フィギュアもリリース(TFらしく新造形の極小変形オートルーパーズが付属しました)




バイナルテック終了から数年、リアルカーロボットラインは更に連動変形を導入しつつサイズも1/32に縮小させるという荒業を駆使し、バイナルテックあとの蓄積した技術も加えた新ラインの「トランスフォーマーオルタニティ」を展開させました。
このアイテムでは合計4車種が展開され、多くのバリエーションが生まれました。
オルタニティの世界観では同形同一人物の別次元別カラーというTF設定が生まれ、元々にある別カラー別キャラ化というものにも頭部のみをちゃんと設定キャラクターに似せた新造形を付けるなど細かい部分での楽しさを感じられるシリーズとなりました。
めったに出ないだろう光岡オロチでは、まさかのジェットロンがオルタニティ化するということで、空を飛ぶキャラになるなど、意欲あふれるシリーズになっていたと思います。
こちらも、海外のみ販売されたものやネット限定販売品が存在します。







オルタニティで使われた車種の日産GT-Rを使った国内最高峰のリアルレース「SUPER-GT」とのコラボレートで生まれたのが、「トランスフォーマーGT」シリーズです。
今度はライセンスだけでなく、各実在のエントリーチームのマシンを再現。
レースクイーンのフィギュアはミクロマン素体を利用し、大きさのサイズ違いはあるものの、可動させる楽しさをTF,フィギュア両方に持たせての遊びの幅を更に広げる展開が行われました。
電撃ホビーマガジンでも雑誌連載を行い、ビークルがすべて歴代司令官&破壊大帝メガトロンをイメージソースにしての展開がなされました。
又、レース会場ではキッズウォーク向けの配布品としてEZコレクションアイテム使用のセーフティプライムという新キャラを無料配布。
子供のみにしか配られない&レース会場のみ配布のこのアイテムは、多くの大人のファンをやきもきさせました=∀=;
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子供のおもちゃとして展開されていたTFが、大人向けホビーに展開した最初のアイテムはマスターピースでしょう。
ですが、当時一年に一つの商品展開(それくらい密度の濃いアイテムを制作するという縛りのため)だった大人向けTFラインを確実に広げ、カーモデルマニアにもその市場を広げたバイナルテックシリーズは、その後のメーカーコラボラインへの大きな礎になったシリーズだと思います。
常に新たな広がりを開拓するTFの進化は、いまだにその場に留まるという言葉を知らないようです。
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