「密やかに始まる破滅」 (TF 読者投稿小説)

本日は、投稿記事のご紹介です。
度々(別の側面からは最速ともいふ)、TFの文章論文を送ってくださるTOROさんから、新作が届きました。
今回は、当方ブログのジェネレーション・メトロプレックスの記事についての文章を考えて見られたとのこと。
最初は文章をお借りして(許可は得ております)、記事にのせようかと思ったんですが、読んでみると他の記事から画像借りるとかいるよねぇと思い、独立記事にいたしました。
当ブログでは、文章記事も画像もいろいろとTF他の記事で遊べるネタを随時募集しております。
このように当ブログの記事画像を挿絵にして独立記事にするくらいしかお返しができませんが、それでよろしければ、いろいろな小説や論文などお寄せくださいませ・w・ノ
ではでは、TOROさん的脳内劇場のスタートです・w・ノ
題して、
「密やかに始まる破滅」
スタート!
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機械惑星セイバートロン。
彼の地に住まう「トランスフォーマー(TF)」達は、地球人類を見下ろす程の巨体を持つ、機械生命体である。
しかし、現在金属の大地を震わす激戦を繰り広げる二つの存在は、TF達をも眼下に降す「巨神(タイタン)」と言うべき存在であった。
数千メートルの体躯を持つ二体の内一体の名は、「メトロフレックス」。
そしてもう一体は、彼に酷似する姿を持つ白亜の巨人であった。
天地を砕く勢いのこの戦い、いったい何故起きてしまったのか。
・
・
・

ネビュロン人の援助により、新たなボディを得たメトロフレックスのデータを流用し、サイバトロンの技術首脳陣は、彼の同族である「タイタン族」の同胞達を、永き眠りから目覚めさせた。
行方をくらましていた大公ストラクサス率いる、デストロンの猛攻に備え、最終防衛網「メトロ艦隊」を編成するためである。
サイバトロンは計画を進め、マスター星のマキシマス艦隊も加え、遂に全機着艦に至った。
・
・
・
そこに、狡猾なる毒蛇の悪意が潜んでいたことに、誰も気づくことなく。
・
・
・
・
・
・

数メガサイクル前:
仲睦まじく肩を組む、二体の巨人達。
メトロフレックス(以下メトロ)とその同胞、「メトロフレックス弐番艦」(以下「弐番艦」)である。
悠久とも言える永き時間が、タイタン族の同胞達を引き裂いていたが、現在再び相見えた。
その喜びが油断につながり、メトロは「弐番艦」の眼つきが鋭くなったことに、すぐには気付かなかった。

メトロが異変に気付いた時、「弐番艦」は全砲門を彼に向けていた。
メトロは愕然とした。
同胞が自身に砲門を向けたことよりも、彼の胸に禍々しく浮かび上がる、漆黒の光を帯びたデストロンマークに。
・
・
・

現在:
「弐番艦」を傷つけまいとするメトロは、拳を使い同胞を止めようとした。
しかし、もはや「弐番艦」はかつて彼がよく知っていた兄弟ではない。
全てを灰燼に帰そうとする、意思なき破壊兵器となった「弐番艦」は、虚ろな眼を向け容赦ない攻撃を浴びせる。

メトロフレックスは悲壮なる決意を固め、同胞に鉄槌を下し、大地に叩きつけた。
揺れる金属の大地、「錆の海」から赤い霧が舞い、「音波の谷」の地下深くまで激震は響いた。
・
・
・

天を見上げる「弐番艦」に、メトロフレックスは銃口を向ける。
ためらう彼に「弐番艦」は、突如、自らのスパークを己が手で打ち砕いた。
・
・
・
・
・
・
それは自らの意思だったのか、それとも何者かの指令だったかは、今となっては知る由もない。
しかし、メトロフレックスはスパークを砕く「弐番艦」の眼が、自分のよく知る兄弟のものだったと感じた。
・
・
・
・
・
・

終劇:
オイルで黒く染まった大地を睨み、メトロは幾度も記録を解析した。
スパーク砕く前に兄弟が言おうとした言葉。彼は改めて「メトロ艦隊」計画に、違和感を抱き始めていた。
「弐番艦」に納入された電子戦闘機部隊、艦隊の編成。
「弐番艦」と共に行動していたのは、ブレイブマキシマス。
地球暦2000年代初頭に、デストロンの急進集団「デストロンガ-」の指導者であるデビルギガトロンと戦った巨大TFだ。

そして「弐番艦」の最期の言葉を理解した時、メトロフレックスは計画に潜む毒蛇の正体に気付き騒然とした。
「弐番艦」はこう伝えようとした。
・
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・
「メガボルト」と!
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ご感想はこちらのコメント欄にどうぞ・w・ノ

機械惑星セイバートロン。
彼の地に住まう「トランスフォーマー(TF)」達は、地球人類を見下ろす程の巨体を持つ、機械生命体である。
しかし、現在金属の大地を震わす激戦を繰り広げる二つの存在は、TF達をも眼下に降す「巨神(タイタン)」と言うべき存在であった。
数千メートルの体躯を持つ二体の内一体の名は、「メトロフレックス」。
そしてもう一体は、彼に酷似する姿を持つ白亜の巨人であった。
天地を砕く勢いのこの戦い、いったい何故起きてしまったのか。
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ネビュロン人の援助により、新たなボディを得たメトロフレックスのデータを流用し、サイバトロンの技術首脳陣は、彼の同族である「タイタン族」の同胞達を、永き眠りから目覚めさせた。
行方をくらましていた大公ストラクサス率いる、デストロンの猛攻に備え、最終防衛網「メトロ艦隊」を編成するためである。
サイバトロンは計画を進め、マスター星のマキシマス艦隊も加え、遂に全機着艦に至った。
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そこに、狡猾なる毒蛇の悪意が潜んでいたことに、誰も気づくことなく。
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数メガサイクル前:
仲睦まじく肩を組む、二体の巨人達。
メトロフレックス(以下メトロ)とその同胞、「メトロフレックス弐番艦」(以下「弐番艦」)である。
悠久とも言える永き時間が、タイタン族の同胞達を引き裂いていたが、現在再び相見えた。
その喜びが油断につながり、メトロは「弐番艦」の眼つきが鋭くなったことに、すぐには気付かなかった。

メトロが異変に気付いた時、「弐番艦」は全砲門を彼に向けていた。
メトロは愕然とした。
同胞が自身に砲門を向けたことよりも、彼の胸に禍々しく浮かび上がる、漆黒の光を帯びたデストロンマークに。
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現在:
「弐番艦」を傷つけまいとするメトロは、拳を使い同胞を止めようとした。
しかし、もはや「弐番艦」はかつて彼がよく知っていた兄弟ではない。
全てを灰燼に帰そうとする、意思なき破壊兵器となった「弐番艦」は、虚ろな眼を向け容赦ない攻撃を浴びせる。

メトロフレックスは悲壮なる決意を固め、同胞に鉄槌を下し、大地に叩きつけた。
揺れる金属の大地、「錆の海」から赤い霧が舞い、「音波の谷」の地下深くまで激震は響いた。
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天を見上げる「弐番艦」に、メトロフレックスは銃口を向ける。
ためらう彼に「弐番艦」は、突如、自らのスパークを己が手で打ち砕いた。
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それは自らの意思だったのか、それとも何者かの指令だったかは、今となっては知る由もない。
しかし、メトロフレックスはスパークを砕く「弐番艦」の眼が、自分のよく知る兄弟のものだったと感じた。
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終劇:
オイルで黒く染まった大地を睨み、メトロは幾度も記録を解析した。
スパーク砕く前に兄弟が言おうとした言葉。彼は改めて「メトロ艦隊」計画に、違和感を抱き始めていた。
「弐番艦」に納入された電子戦闘機部隊、艦隊の編成。
「弐番艦」と共に行動していたのは、ブレイブマキシマス。
地球暦2000年代初頭に、デストロンの急進集団「デストロンガ-」の指導者であるデビルギガトロンと戦った巨大TFだ。

そして「弐番艦」の最期の言葉を理解した時、メトロフレックスは計画に潜む毒蛇の正体に気付き騒然とした。
「弐番艦」はこう伝えようとした。
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「メガボルト」と!
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