怪奇の住人からの脱皮(S.H.フィギュアーツ仮面ライダー1号(桜島1号))

本日の紹介品は「S.H.フィギュアーツ仮面ライダー1号(桜島1号))」です。
今週には旧一号が販売されますので、すでに販売の新一号と桜島一号から未レビューの桜島一号の記事を蔵出しレビューです。
ホント、まさかの桜島一号発売にびっくりしたですよ、当時。
しかも、次の記事で出してますがほぼ新規造形という恐ろしさで、旧一号まで新規造形だとすれば、もはや笑うしかないなぁと思うこと必須な話なわけで。
描写をがっちりと出せる手首やエフェクト・そして新型のショッカー戦闘員用武器もついて、渋さ大爆発且つメリハリを追加されてる仮面ライダー旧一号(桜島一号)のレビューです・w・ノ



パッケージも黒々とした感じです。
この桜島一号は、本郷猛役の藤岡弘、さんの復帰した時のスタイルだそうで、鹿児島は桜島ロケの時の登場から桜島一号の名がついたというファンには有名な話。
武装もいろいろとがっちりそろっているのですよ・w・b




ライダー4面図です。
とにかく色合いが濃いこと、これにつきますね。
毎回現場で補修塗装をしていたということで、各話数ともに色合いがどんどん違うわけでして、ここらは今の特撮が生まれる前の黎明期を培った時代ゆえのものがあるなぁと思います。
SHF特有のヒーロー体系でありつつも、そのマスクの大きさなどから日本人ヒーローの体型を漠然と思わせるのが実に面白い。
又、マスク後部は新一号と模様が異なっているので、そこも再現されていますね。


ある角度から見ると、まさに当時のライダーだって思わせるできなので、個人的には満足です。
細かく挙げればきりがないので、そういうのは置いときます=w=;


ベルトも俗にいう旧ライダーベルトで、コンバータースイッチなどは新一号とは造形が異なっています。
鮮やかな塗装の銀色とベルトボタンの銀色が全部塗装されてるのが、すごい質感がいいね。

可動は十二分に動きまくります。
というか、SHFの可動はもう十分満足できるところなのと同時に、一号ライダークラスは過度の出っ張り装甲がないので、想像の赴くままにポージングして遊ぶがいいと思うのよ・w・b


この少しもったり感を持ったポージングが、初期ライダーらしくていいなと思うところ。
今のヒーローのようなエッジのあるポーズではなく、動きの延長線上にあるようなもったり感が昭和、特に初代ライダークラスの味だと思うのです。


ライダーアクションで、相手を威圧。
刀のつばぜり合いのイメージですかね、この時の互いの間合いを計ってる感じは。



確かこういうポーズもあったと思ったので。
ウルトラマンと同じで、演出の殺陣が模索されていたころでしょうから、まだ格闘と殺陣の境目が明確でなかったとかあるのかなぁと思ったり。








ライダーパンチ、ライダーキック、ライダーチョップ・・・・・・
ただの格闘に名前を付けるだけでパワフルさを演出するというのは、実にすばらしいアイディアだと思うのです。
予算を抑えるのにも役立ちますしな、こういうのは=w=;b





大野剣友会のアクションを活かすべく存在していたライダーの殺陣アクション。
敵の武器を奪って戦うというライダーも、かっこよかったんですよ。
うん、この時代のライダーへのノスタルジーを感じるみなすべてが鳴滝さんイズムを持ってるとみるべきかと。


「ライダー(ロケット)パンチ!!」
うん、エフェクトを腕に取り付けるんですが、前からならともかく横からだとロケットパンチのバーナーな感じだよねぇと=∀=;






「ライダー、キィィック!!」
カッコイイキックよりも、もっさりしてドスコイ的な足の開きに腕の伸び。
昭和的な泥臭さを持ったキックスタイルは、もはや平成では受け入れられないが、説得力は生半可ないアクションの煌めき。
初代ライダーのアクションには、痛みを感じられる格闘が多かったと思うのは、ライダーレビューしていておっさん頭になっているゆえですかねぇ=w=;



初代ライダーを持ってると、個人的には石ノ森原作のライダーの悲哀をポージングさせたくなるんですよね。
人間ではない力を持ってしまった、子供の首すら軽くへし折れる腕。
初期ライダーたちは、闇の世界がよく似合う。



平成のライダーたちは商品化を目指してのデザインであり、これは仕方ない。
企業の論理。
だが、この時代は模索途中。
映像のためのヒーローデザインであったのもあり、そんな意味でいえば、この怪奇の世界に生まれたバッタ男がいかにヒーローに脱皮していくかの過程は、今でも十二分に魅力的なものだと思うのです。
そんなわけで、次の記事は怪奇の住人から艶やかな正義となった新一号との比較記事です・w・ノ
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